輝山/南尾根雪訓
気温があがったり下がったり、雨だったり重い雪だったりで雪山は安全山スキーには難しい条件になっている今日この頃。天候・ガス+小雪(前日湿雪、前々日曇り)パーティー2名(よっシー、てらもと)
あえて雪の不安定さを確かめる山行も時には必要かも。現場での考察と経験とでより高いリスクマネジメント力をつけるのだ・・・と大げさに書いてみるも昨日は重新雪が10センチ以上。今日も天候は悪化傾向。ルートを悩みに悩んで午前中勝負の乗鞍北方・輝山2063mにでかけた。早朝速攻のショートツアーで南面の雪が腐る前に登り滑りたいという考えで乗鞍スカイライン入り口に。プラス予報の気温に反して寒い。それでも最初の急登りは油断すると表面15センチくらいがずりずりと落ちる状態。スラフとともに落ちないようにクトーをつけて鉄塔の切り開きまであがる。
そこは日当りがいいためか雪の沈降もすすんでくるぶしラッセル。雪も安定している。林道から尾根は吹きだまりが意外と軽い状態のまま残っていた。その頃から急激にガスりはじめて視界は20m以下。滑ったら雪酔いしそう。
頂上稜線はモンスターが連なりそれなりに壮観
頂上到着した時のみ明るくなった。小さな「輝山」の看板がかかった樹の横で記念写真撮影してから滑走開始。スキーヤーズライト側の伐採地帯は雪崩れ間違いないだろうから踏み込まず。尾根をおりて林道出合い下の斜面でピットチェック。積雪深さ30センチくらいに先週の雨でできたろう明瞭な弱層。昨晩の降雪は湿り雪が10センチととてもオープンの谷に突っ込む気になれない状態なのでそのまま林道を下って鉄塔のあたりのオープンに。ここからは雪は安定、斜度もちょうどよいので重パウダーをいただきました。意外と面白かったのが林間の谷筋。まあ、あっという間ではありますが・・・。最後はどんぴしゃでそこしかない下山口に滑り込み終了。小雪舞う視界20m、弱層の観察に林間パウダーと短いけれど中身の濃い山行になりました。
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