富士山・東面/須走
6/3晴・前日下界は大雨。富士山では2800mから上は雪だった模様。富士山はやはりスケールがでかい。この日の富士山東面は登りやすく滑りやすかったです。それにしても標高差1,700mはなかなか登りごたえありますね。
午前5時20分須走第二駐車場をスタート。一時間ほどの登山道歩きからわずかに残った雪渓にたどり着きシール&クトーを装着。下から眺めると一カ所20mほど雪渓が切れているがそこから上は完全に頂上まで繋がっている、どころか昨日の新雪で真っ白、ノートラック。
気温は高からず低からず、風は強からず弱からずでクトーが無理なく効いてさくさくと順調に登る。標高3000mを越えると斜面は急になるが、比較的穏やかな気象に助けられ高度感たっぷりの景色を楽しむ。雲海とその下の山中湖が見事だ。頂上直下の小屋下鞍部までが近くにみえてなかなか届かない。やはりスケール感が人間の感覚と違うのかな。
3620mのコルにたどり着くと頂上直下斜面は固くシールの限界を超えていそうなので、アイゼン装着。しかしそこからものの30分で11時ちょうどくらいに吉田口頂上へ到着。
登り行動時間5時間半。
頂上では行動食をとったりお釜をのぞいたりして雪が緩むのをまち12時滑走開始。しかし、意外に気温があがっていず直下の急斜面はウインドクラストにゆるめだけど若干アイシー。やはり広大すぎて斜度の感覚がつかみにく思ったよりスピードがでる。
昨日の新雪がウインドクラストから快適フィルククラストに変化して行き、サラサラと自分がおとした薄い薄いフィルムクラストの破片とともに落ちて行くのは快適だった。
登山の道具としてのスキーはすばらしい。ものの1時間で雪渓末端に到着。あとは下山道を火山性の砂に足を取られながら駐車場へ。今シーズンもそろそろ山スキー終盤、これでおしまいにしてもいいかなと思える満足な山行でした。
「備忘録」
今回の富士山は天候に恵まれ安全に楽しむ事ができた。富士山ではいつもスキーをすることが第一義的な目的ではありません。
スキーはスノーシューや登山靴と同じように登山をするための道具です。そのへんお間違いないようにお願いします。
水分は開田高原の美味しい簡易水道水1.5L。午後の紅茶をわかしてテルモスにいれたもの500ml(これはよかった)。
予想より気温があがらなかったため水は半分くらい残った。テルモスの暖かい紅茶は正解だった。
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